KIDS SMILE LABOで開催されている「LIFE is ART」という、子どもの写真とアートの作品展。今年は数年ぶりに園内での開催となり、実に温かみのある一日となりました。
会場を彩るのは、この一年間の中で子どもたちが表現してきた、さまざまなモノやコトです。
当園で大切にしているのは、上手い・下手という評価ではなく、表現に至るまでの過程や、その子がもつ世界そのもの。それらは、まさに日常の瞬間の中に散りばめられています。 一つひとつの作品がもつストーリーを、楽しそうに語る保育者の姿を見ていると、子どもの表現を受け止める大人の存在がいかに大切か、改めて気付かされます。それは、個々がもつその子らしさの芽や表現を、摘み取ってしまわないために必要不可欠な存在なのだと感じます。
展示されていた幼児クラスの作品の中に、「もともとサッカーボール」というタイトルが付けられたものがありました。タイトルを知らずに見ると、「これは何を作ったのだろう?」と感じる作品です。 けれど、もちろん「何か」でなくてもいいのです。思うように手が動いた結果だったり、心地よさを感じ、満足するまでやり切った結果だったり。その形に至るまでの過程こそが、とても面白く、豊かで、何度も「なるほどね」と頷かされてきました。
一見すると「なんだろう?」と感じる表現の中には、目に見えている以上のストーリーがたくさん詰め込まれています。そのことを、ぜひこの機会に知っていただけたら嬉しいです。
日頃から大切にしている表現という営み。それを凝縮した行事が「LIFE is ART」です。子どもたちは本当に無限の可能性をもっていて、その表現の豊かさを失うことなく、大きくなっていってほしいと願わずにはいられません。
山を一つ登って、降りてくる。それは決して簡単なことではない。だからこそ、「こんなに大変なことを自分はやり遂げたんだ」という確かな実感が、子どもたちの心に刻まれるのだと思う。その経験は、これからの人生のどこかで、自分を支えてくれる“自信”として残り続けるのではないだろうか。


