子どもたちはLABOの日常の中で、「やってみたい」という思いを形にしながら日々を過ごしている。
そのひとつの大きな節目が、年長児だけが経験する「お泊まりキャンプ」だ。
一泊二日という短くも長い時間。そこでの出来事は、子どもたちにとって新しい発見や気持ちの芽生え、自分や仲間と向き合う大切な体験となった。
初めてのことに挑戦するときには、子どもも大人も緊張する。お泊まりキャンプの中にも、そんな瞬間がいくつもあった。けれど、その不安を支えてくれる仲間や大人の存在があることを、子どもたちは実感しただろう。自分ひとりでは越えられないことも、一緒なら越えられる。その心強さを知った時間だったに違いない。
私たち保育者にとっても、この二日間は特別な時間だった。長く共に過ごす中で、普段の園生活とはまた違う子どもたちの輝きに出会い、「子ども」という存在の奥深さを改めて感じた。まさに「その子らしく伸びていく」という園としての願いを、目の前で子どもたちが体現してくれていた。
この二日間は、単なる思い出では終わらない。 きっと、いや、確かに――。
子どもたちにとっても、そして私たち保育者にとっても、心に残り続ける原体験となった。